地球の隅っこの暮らし~子宮体がんと夫のうつと人生のかたち

体験したがん、そして夫のうつ、日々の思ったことなど

更年期の症状だと思っていた不正出血がまさかの子宮体がん!(2017年)
がんを乗り越え、仕事をしつつ、
これから迎える人生の後半を楽しむためのブログです

子宮摘出の手術④~回復

体中、管につながれていて
特に尿管に入ってる管が不快でたまりませんでした。
歩いてトイレに行けたらその管を取りますとのこと。
お腹に力が入れられないと
立ち上がるのでさえ一仕事。
トイレまで一番遠い部屋だったので
ゆっくりゆっくりおしっこの入った袋を下げた点滴を押しながら、
ドレーンと痛み止めを首から下げて
こんな姿、誰にも見られたくないな~と。
でも、頑張って歩いていくと
腸が動き始め、管を取ってもらい
ガスも出て、すっきりした気分になりました。
食事も重湯が始まり、
自然と色んな体の痛みが引いていくのがわかりました。
心も余裕が出てきて周りを見る事が出来るようになりました。
 
私の部屋は大部屋で満床でした。
乳がんの患者さんと
抗がん剤治療中の患者さんと一緒です。
入院から4日後に部屋を移動しました。
ナースステーションから一番遠く、トイレに近い部屋。
そこは抗がん剤治療の患者さんしかいない部屋でした。
入院して会った患者さんはすべて私より年上の方でした。
お隣のおしゃべり好きなおばあちゃんが
「私も3年前子宮がんの初期だって言われたの、
抗がん剤治療も
6クールちゃんとしたんだけど、肺に移転してね」
と話し始め、
これを聞いた日から
まさか自分も追加治療があるのでは、
移転があるのでは、と思い始めました。
生検の結果も出てない、先生が言ったわけでもない
それなのに
異常なほど不安の雲が心に広がりました。
抗がん剤の副作用の出た帽子姿の現実を
目の当たりにして
術後の弱った心は思った以上のダメージを受けたのです。

子宮摘出の手術③~痛み

手術の次の日。
手術からまだ24時間たっていないのに
立って歩いてみてくださいと言われ
看護師に手伝ってもらいながら
起き上がってみましたが
耳鳴りがして目の前が真っ暗になりました。
そりゃそうだよ
上の血圧が80しかない。
立つのはまた次の日になりました。
なるべく早く自力でトイレに行けるように
とのことですけど
無理ですね。


その日の晩。
水分は取れるようになりましたが
まだ食事は取れず
そのせいか、腸がやたらと張って痛い。
夜中に全く眠れなくなり
看護師に痛み止めを追加で打ってもらいました。
その時、
「あなたは我慢しすぎですよ」と言われたのです。
「術後痛いのは当たり前です」とも。
そう、私は痛みに強いところがあるようです。
そして、どこか遠慮しているのです。
これくらいで弱音は吐いてはいけない、そう思っているのです。
これは女性に多いように感じます。
出産のときも、子育ても、家庭生活も、仕事も。
自分のことは後回し。
我慢して生きています。
でもこんな病気の時ぐらい
甘えてもいいんだなあと
まさに目から鱗が落ちたようでした。

子宮摘出の手術②~手術当日

朝、経口補水液を飲んだ後
手術まで水さえ口に出来ません。
その上浣腸で最後のトドメ。
手術の時間は11時。
持つかしら??
病院の敷地内に看護学校があり
一人の学生さんが退院前日まで
私でお勉強する、ということで
夫も交え病室で色々とお話をし、
着替えたりしながらゆっくりと待っていました。
私の前に一件手術が入っており
40分遅れて手術になりました。


手術室まで歩いていきました。
入った瞬間、
もう二度とここに入らない人生でありますように
と祈りました。


背中の脊髄に針を入れるための麻酔が痛いだけで
後はまた急激に眠くなり
名前を呼ばれて起きるまで一切何も覚えていません。
麻酔の前に
先生と看護師が右手を握ってくれた
その温かさだけは覚えています。


名前を呼ばれて起きた瞬間、
喉に何本かの管が入っていて
もうそれが苦しいのなんの。
「はい!大きく息をはいて!」
と言われはいた瞬間に管が取れました。
喉がひりつき、腸に膨張感を感じました。
息のできない苦しさを感じながら
夫のタバコはやめさせなきゃ、とどこか頭の隅で思いました。


病室に戻るともう夕方でした。
右手も左手も何らかの管につながれており
お腹も尿管にも管。
体は全く動かせません。
えらく喉は乾きます。


そして一晩中腸の痛さに苦しみました。
痛み止めを増やすスイッチが手元にあっても
そのスイッチ、硬くて押せない。
ナースコールで呼んで押してもらうを
2~3回しましたね。


痛み止めが効いて
うとうとしながら頭の中で前の晩見た
映画の曲を思い出していました。
その映画はミュージカル映画で
一度舞台を見たことがありました。
元気になったらまた劇場に行こう。
そう思うことで
一晩乗り切って朝を迎えました。

子宮摘出の手術①~入院

まず、入院してから前回のCTの検査結果を聞きました。
腹腔鏡での予定が
開腹になりました。
周りのリンパもすべて取ります、とのこと。
う~ん・・・・
手術の前日に結構な衝撃でした。
開腹手術になると入院期間が延びます。
傷跡も相当なものでしょう。
そして何より
やはり思っていた以上に悪いんだろうな、と思いました。
先生はお腹開けてリンパもすべて取った方が
がんが残らないから絶対その方がいい、
後々後悔しないですよと言ってくださいました。
これまでかなりの手術数をこなしている
私より若い先生の言葉を
今は信じるしかありません。


明日は手術。
早めにシャワーを浴び、
とにかく明日は朝から何も食べれないし、
たぶん次の日も一切食べられないし、
その次の次は重湯ぐらいだし、
今のうちに食べとこ、
というわけで
とにかく食べましたw
夕飯の前にバリウムに似た下剤をコップ一杯飲みました。
オウ・・出る出る。


病院の消灯は21時半。
そんな時間に寝れるわけなく。
その上部屋はナースステーションの横、
ひっきりなしに
ナースコールが鳴り、
眠る環境も変わって(電気が消えても明るいのです)
無理に横になってもストレスたまるばかり。
なので、
こっそりkindleの小さな画面で映画を見てました。
結局熟睡しないまま朝を迎えました。

入院します

赤ちゃんと離れるのがつらいww
行ってきます
詳細はまた