地球の隅っこの暮らし~子宮体がんと夫のうつと人生のかたち

体験したがん、そして夫のうつ、日々の思ったことなど

更年期の症状だと思っていた不正出血がまさかの子宮体がん!(2017年)
がんを乗り越え、仕事をしつつ、
これから迎える人生の後半を楽しむためのブログです

本の感想「どう生きるかつらかった時の話をしよう」

ネットフリックスのドラマ「クラウン」
英国エリザベス女王のドラマなんですが、
この中で、エリザベスの夫フィリップ殿下が
アポロで月まで行った宇宙飛行士にどうしても会うと言って
わざわざ王宮の部屋に呼ぶ、というシーンがあったんです。
殿下は男性の更年期のようなものの時期だったようで
宇宙飛行士でしかも月まで行って帰って来た英雄に
自分とは違う何かを持った、
何か人としての悟りがありそうな、
自分を奮い立たせてくれるものでも持っているんじゃないか
と、期待して会ったんですが、
会って話してみると
ただの陽気なアメリカの青年達で
ぶっちゃけ、尊敬できる何かさえもなかった。


私たちは宇宙飛行士に過度な期待をしてしまう。
なぜだろう。
宇宙飛行士野口聡一さんも
よく「宇宙に行って人生観が変わりましたか?」と
聞かれたらしい。
この本の1ページ目からこれでした。
その答えは本の中で。


三度も宇宙に行き、
その功績がギネス記録になっている。
そんな人が、
10年間、うつ状態だったようです。
そこからどうやって今の状態にまで回復したのか。
内容は少し科学的で、宇宙の仕事と関連して語られます。
でも、それほど難しくない。


これほどの人がこうなるのか、という思いと
最後の解決方法の単純であるが故の難しさ、
を考えさせられた一冊です。



帯を外したら真っ白な表紙に黒のフォントのみ。
シンプルでびっくりする。
表紙で買うのを判断する人もいると思うけど。
商売っ気がないのかも~w

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