地球の隅っこの暮らし~子宮体がんと夫のうつと人生のかたち

体験したがん、そして夫のうつ、日々の思ったことなど

更年期の症状だと思っていた不正出血がまさかの子宮体がん!(2017年)
がんを乗り越え、仕事をしつつ、
これから迎える人生の後半を楽しむためのブログです

私の言葉のトリガーは。

映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の主人公
マーティーはとある言葉を自分に言われると、
頭に血が上ってビフとその仲間に突っかかっていきます。
その言葉は
「腰抜け」
そういう言葉、トリガーになる言葉
私にもあります。


昨日職場で、私のトリガーがひかれました。


ミーティングで提案された作業により
作業工程が変わり、
仕事量が増えることになったんです。
人手不足の中、しょうがないことではあるので
皆で時間のやりくりをする話し合いをしてる時、
上司と他の同僚がこの言葉を出したんですね。


「よそではやってます。」
「よそではこうしてます。」


他の事業所、並びに同じような業務の会社が
こういうことをやってます、の意。


これが私のトリガーです。
なんてことない言葉なんです。
他の同僚たちはこの言葉を聞いても
怒ったりしません。
私だけがかーっと頭にきてました。
上司にも言っていたのに、これを言わないでくれと。
よそがどうであれ、
仕事の話で会社の命令なら聞くんです。 

とにかく冷静になるため、黙ってました。
半分投げやりな気持ちになり、
「あんたたちで勝手に決めてくれ、言われたことをやるだけだ。」
と心の中で思い、やり過ごしました。


自分でもわかっているんです。
子供の頃からのトラウマだということは。
言葉の意味も分からぬ頃からずっと言われ続け
比べられて育ったことが原因だとわかってます。
その後、信頼していた先生達、学校と塾でも
比べられ劣っていることを人の前で晒されて
悲しい思いをたくさんしました。
根付いた劣等感は消えないんです。
私は自分を褒めます。
よく頑張ってるねと。
何があっても自分だけは自分の味方です。
でもこの一言で、記憶と心の奥底にある
得体のしれない黒い怪物が私を飲み込みます。


心が真っ黒になる前に
沢山ある私の幸せを引っ張り出し続けます。
リビングから海が見える幸せと散歩コースが海と山なこと。
二人の孫がやたらと健康で元気なこと。
家族に愛されてること。
愛する対象があること。
今でも絵を描くことが好きなこと。
好きな音楽を好きなだけ楽しめること。
行きたい所に行けること。
窓を開けると自分の部屋が
金木犀の香りで満たされること。
明後日アマゾンで頼んだ本が来ること。


黒い何かを光り輝く幸せでぐるっと包み込みます。
お前そこにいてもいいけど、
幸せの幕で包むから
おとなしくしとけよ、と言いながら。 


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